薄味の日々

夏と秋の隙間に吹く夜風が好きだ。

今年は色んな人が口にしているように「特に夏らしいこともせず」毎週末には引越した家の修繕工事の業者の相手と部屋の片付けばかりしていた。

最近というもの、家に帰ってきて飯を作って食ったら1日が終わる、そんな感覚。

と、これだけで近況報告が完結してしまうくらいなんとも味気のない日々を過ごしている。

もしかすると今月誕生月なので、誕生日クライシス(というものがあるらしい)なのかもしれない。

誕生日付近になると、ツイてない、情緒が乱れるという方はググってみてください。

ちなみに、ミドルエイジクライシスというのもあるらしい。

まるでロールプレイングゲームの必殺技みたいなネーミングですね。

と話は見事にそれたが、最近はそんな無味の日常にレコードを流すのが至福の時間である。好きな飲み物(個人的にオレンジ100%が最高)を添えるとなお良い。

あらためて音楽に面と向かって「聴く」という事の魅力を感じている。

いまの日常や、精神状態などのあらゆるバランスがあいまって余計にそう思わせている部分もあるかもしれない。

だけど、日常にレコードの音を添えるだけで、これまでいた日常とは違って感じる。

それはむしろ無味の日常だからこそ感じれるものかもしれん。

そう思ったら味気のない日常にだって感謝できる。

あれを流したらどんな風に変わるだろうか? これを流したらどんな風に変わるだろうか?

などなど。

ささやかな楽しみだが、考え出したらまだまだ流したいものがある。

そして買いたいものがたくさんある。

つまりは金が要るので、どうやったら日々を充実させながら効率良く好きなモノが手に入るのかを考えようと思う。

もし素晴らしい答えが見つかった際には惜しげもなくここに書きます。

ツクルヤ